ふとした時、手を伸ばして抱きしめたくなってしまう。
それはそれは美しいもの。
どんな宝玉さえもかなわない
飾らない美…。

飾らない美しさ

美しい…。

ふと、博雅は隣を歩く晴明の横顔に思った。
しばらく前、うっかり本人の前で口にしたら、『嬉しくない』と不機嫌そうに返された。
しかし、それでも博雅は思うのである。
美しいものは美しいと。

「晴明は美しいな」

博雅がぽそりと独り言のように呟いた。

「またか、博雅」

晴明は呆れ顔で博雅を見上げる。

― 闇に栄える白い頬に、きらめく瞳、
それに 紅い唇。

うっとりと見つめてしまい、博雅は我に返った時、激しく動揺した。

「…っ…ああ、すまぬ。…つい見惚れてしまった」

動揺しているせいで、いらぬ事まで喋っている事に本人は気づいていないようだ。
晴明が苦笑する。

「まったく、博雅の目は一体どこについておるのやら…」

晴明が博雅にぐっと近づき、唇の端を吊り上げた。

「こっ ここにちゃんとついておるぞ」

博雅は両の人差し指で自分の目元を指した。

「どれ」

晴明は博雅を少し屈ませると、その瞳を覗き込んだ。

「ふむ。なにやら目の中に入っているな。とってやろう」

言うと、晴明は舌を出し、博雅の眼球を舐めようとした。

「なっ!何をする!!」

驚いた博雅が後ずさる。
晴明は平然と言った。

「目の曇りをとってやろうとしたまでよ」

「別に、曇ってなどおらぬ」

「曇っているさ。だから、おれなんかを見て美しいなんて言うんだ」

「っ晴明は美しいのだから仕方ないではないか!
 美しいものを美しいと言うてはならぬのか?」

博雅が、これでもかと力説し始める。

「晴明は自分の容姿が分かっておらぬのだ。
 お前は本当に美しいのだよ。
 表情や仕草、声に、おれはいつも惚れ惚れしておるのだ」

博雅は晴明の手を取り、唇を寄せながら続けた。

「この爪の先まで、お前は美しい」

「もっ…もう良い!わかった。わかったから放せ!」

晴明は真っ赤になった顔を博雅の視線から隠すようにさっさと前を歩き出した。

「おい、晴明?」

いきなり歩き出した晴明に駆け寄り、博雅はその顔を覗き込んだ。
暗いせいで顔色まではわからなかったが、晴明の焦り具合と泳いだ視線から、
博雅は晴明が赤面している事を悟る。
自分の言葉に照れているのかと、博雅はおかしくなったが、
ここで笑うと晴明の機嫌を損ねるので必死に耐える。

「お前は、本当に美しいな」

博雅はそっと微笑んで、ずんずん進んでゆく晴明の頬にくちづけた。

「っ!」

晴明は思わず立ち止まると、上目遣いに博雅を睨み上げた。
しかし今の博雅にはそれすら愛しくて堪らない。

「そんな顔も美しいぞ」

「っ…勝手に言ってろ」

付き合いきれないとばかりに晴明がまた先をゆく。

「待て晴明っ」

その背中を追いながら、 後ろ姿も美しいな、と思った博雅だった。

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バカップルに幸あれかし。

すみません、ちょっと取り乱しました。
大丈夫です。まだ壊れません。
新しいYANAMiに交換されたりとかはしません。
保証期限がまだギリギリのこってるので壊れるわけにはいきません。

そんな感じでバカップル。
なんかもう、日本の標準的挨拶に『バカップル』っての登録したいくらいの勢いですね。
ワケ分からんですけど。
てなわけで、今日の『徹●の部屋』ゲストの浅野さんです。

オカシイ…。
浅野ゆきえピンチです!!
ギャー!!しっとりした話が書けないよー!!(泣)
途中まではイイカンジだったのに…どうして…。
多分、今の私自身がシリアス入っちゃってるせいかな。
うん、ちょっと今不安定なの。
こういう時にシリアスなんか書いたら自分に跳ね返ってくるのがわかるから、 無意識のうちに防衛本能が働いているのかしらね。
だからって、こんなもん書くなよ俺。
なんだか、学校帰りの中学生カップルみたいだよ…(泣)
いや、いまどきこんな奴いねーよ。
自分でもアホなもん書いてしまったと反省…。
YANAMi、読んでくださった皆さん。
本当にごめんなさい(謝)

中学生はやらない。こういうことは。
手も繋げずに目線が合わないように一定の距離を保ちつつ一緒に帰るのが中学生。
こんなバカップルはいない。
そんな感じで、皆さん、来週もお楽しみに〜〜。