こんな夜は

夜半過ぎのこと。
晴明はなかなか寝付けずに、先ほどから幾度も寝返りをうっている。

「…ふう……」

ここのところ仕事詰めで疲れている筈なのに、眠れないのである。
疲れすぎて眠れないのかもしれない。
眠ることは、とても体力を使うと聞く。
晴明は眠るのを諦め、濡縁へと足を向けた。
白い満月がこちらを向いている。

…嗚呼…。

晴明は目を閉じた。

…月が見ているせいだ…。

晴明は、雲一つ無い満月の晩には、必ず目が冴えて寝付けないのだ。
幼い頃から、ずっと。
しかし、最近はそんなこともなかったのだ。
そこではたと気づく。

博雅がいない。
今夜は博雅がいない。
ここ数ヶ月、独りで満月をみた記憶はない。
いつも、隣には博雅がいた。
なのに、今夜はいない。

…嗚呼。

晴明はその場に座り込んだ。

あれは、月の形をしたおれ自身。
その光が胸を射るから、こんなにも苦しいのだ。
おれは誰かを求めているのかも知れない。

誰か?
いや、違う。

博雅を。

博雅だけを。

出会う前から、ずっと待っていたんだ。
いつかお前が、この孤独からおれを救い出してくれることを。

晴明は静かに月を見上げながら、明日一番に宿直明けでやってくるだろう友のことを想い、
ふっと小さく笑った。

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いいなーこういう話。
好きだなー…。
『幼い頃から、ずっと』って文に、何故か萌える。
ああいう過去が想像できない人間の 子供のころからのトラウマ的なクセがツボ。
まあ、そんなこたぁ、この際どーでもいいので、 書き手のお話を聴きましょう。

なんだろ…これ。
わけわかんねー(汗)
でも、月が見ているっていうネタは一度書いてみたかったものではあるのよねー。
しかし、この文は一体なんなんだろう…。
ポ…ポエム?(汗汗)
深くは突っ込まないで!
ゆきえ泣きます!!
これは表バージョンだけど、
そのうち博雅を出して裏バージョンも書こうかなーって考えてます☆
んじゃ今日はこの辺で☆

皆さん、浅野ゆきえの次作をお楽しみに。
『もっと、エロ書け!』とかリクきたら、
グレイプニルの束縛より解き放たれたフェンリルの如くに彼女が暴走した文が読めるかと思います。
そんな感じで、まて次週!